Microsoftは7月30日(米国時間)、「Windows 11 news you can use: July 2024」において2024年7月のWindows 11に関する最新トピックを紹介した。Windows 11の共有ウィンドウの強化や新しい圧縮フォーマットのサポート、プレビュー公開された新しい更新プログラムの配布方式、Androidデバイスとのシームレスな連携などといった更新情報がまとめて報告されている。
2024年7月のWindows 11主要アップデート情報
主なトピックは次のとおり。
セキュリティの新機能
2024年7月9日以降にリリースされたWindowsセキュリティ更新プログラムには、CVE-2023-24932として追跡されているセキュア ブート機能をバイパスできる脆弱性に対する軽減策が含まれている。ただし、この軽減策はデフォルトでは有効化されていない。Microsoftでは、CVE-2023-24932に対する保護を展開する必要があるユーザー向けに、軽減策を実施するための次のガイドラインを公開している。
デバイス管理の新機能
- Windows 11の新しいアップデート方式となる「チェックポイント累積更新プログラム」をプレビュー公開(参考「Microsoft、Windows向け累積更新プログラムの新しい提供方法発表 | TECH+(テックプラス)」)。
- Windows 365でセキュリティ推奨設定を簡単に適用できるポリシーテンプレートとして「セキュリティ ベースライン」の提供を開始
- Windows 365でクロスリージョンディザスタリカバリーの提供を開始
Windows Server の新機能
- Windows Server 2022向けに新しいホットパッチをリリース
- Windows Server 2025のプレビュー版で、「委任された管理サービス アカウント(dMSA)」と呼ばれる新しいアカウントの種類を追加
生産性とコラボレーションの新機能
- Windows 共有ウィンドウからファイルをコピーできるようになった
- ファイル エクスプローラーのコンテキストメニューから7-ZipおよびTARアーカイブが作成できるようになった
- タスクバーに「デスクトップの表示」ボタンが復活
- タスクバーへのアプリのピン留めが使いやすくなった
Androidデバイスとの連携を強化する新機能
Windows 11のプレビュー版で、ファイル エクスプローラーからAndroidデバイスにアクセスしてファイルの閲覧やコピー、移動、削除などが行えるようになった。この機能はWindows Insiderプログラムの全てのチャネル向けに段階的に展開されている(参考「Windows 11のエクスプローラーからAndroidデバイスへのアクセスが可能に | TECH+(テックプラス)」)。
Microsoftでは、改善された機能や新機能を活用して、組織の保護の強化や、生産性の向上を実現することを期待しているという。