パナソニック エレクトリックワークス社(パナソニックEW)は7月30日、岐阜県羽島市と省エネルギー化を実現する最先端の建築物であるZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の理解促進や導入推進に向けた取り組みについて、相互の密接な連携を図ることにより、脱炭素社会の実現に向けた取り組みを推進する連携協定を、同月25日に締結したことを発表した。
連携協定の背景
政府目標として2030年度の温室効果ガス排出量を2013年度比46%削減、2050年までに温室効果ガス排出量実質ゼロが掲げられており、羽島市としても2020年度に策定した「羽島市環境基本計画」の中で「脱炭素社会の実現」を目標の1つに定め、国の長期目標と同様に、2050年度までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指している。
今回の連携協定は、羽島市環境基本計画を遂行する中で、さまざまな分野で連携・協力関係を強化した取り組みを積極的に行うことにより、脱炭素社会の実現に貢献することを目的としている。
連携協定の内容
脱炭素社会の実現に向けて、「ZEB化改修の難易度調査」「ZEB化手法の検討」「ZEB化の認知度向上および理解促進」「その他、協定の目的に資する事業に関すること」という4つの項目で連携し、羽島市内のZEB化推進を加速させる。
連携協定の主な内容としては、ZEB化改修の難易度調査に関しては既存建築物を対象としたZEB化難易度調査を実施すること、ZEB化手法の検討では難易度調査後の建物を中心に数値的評価など含めZEB化手法を検討すること、ZEB化の認知度向上および理解促進に関することについては行政向け、市民・支柱事業者向けなどセミナー開催や説明会などを実施することなどを挙げている。