SS&C Blue Prismの日本法人であるBlue Prismは7月26日、ビジネスプロセスを統合・管理・最適化し、業務プロセスをエンドツーエンドに自動化するプロセスオーケストレーション製品「SS&C | Blue Prism Chorus BPM」(Chorus)の国内販売を開始した。
「SS&C | Blue Prism Chorus BPM」の概要
Chorusは、親会社の米SS&C Technologiesが開発・提供してきたプロセスオーケストレーション製品で、業務プロセスの統合管理に加え、可視化、シミュレーション、検証などの機能を備え、グローバルにおいて金融機関や製薬企業、公共団体で利用されている。
2023年3月にBlue PrismがSS&Cのグループ企業となり、グループ内のシナジーによる製品提供を目的にChorusはSS&C Blue Prismの製品とした。
これにより、個々のビジネスプロセスを自動化するRPA(Robotic Process Automation)と、業務横断的にビジネスプロセスを統合・最適化するプロセスオーケストレーションを連携させたインテリジェントオートメーションプラットフォームの提供が可能になったという。
インテリジェントオートメーション プラットフォームの提供を開始し、顧客における点の自動化から面の自動化への変革を支援していく。また、販売開始に先立ち、金融機関や商社、製造業、サービス業をはじめとしたお客さまの先行導入とトライアルを進めている。
Chorusは主に「オーケストレーション」「ケース管理」「運用状況の可視化」「ルール管理」「コンテンツとデータの管理」といった機能を備えている。
オーケストレーションは、意思決定や判断を自動化してチーム間の協力や顧客とのコミュニケーションを向上させ、人、システム、AIなど企業内のワークフォースを統合管理し、組織全体の業務をスムーズに進行させるという。
ケース管理では、顧客が体験する工程を明確化し、適切な作業を適切なタイミングで、適切な担当者に割り当てる。
運用状況の可視化については、組織の業務進行状況や従業員、デジタルワーカーの稼働状況をリアルタイムで可視化して、作業効率、顧客体験の向上に必要な洞察を提供するとしている。
ルール管理に関しては一連のルール(ポリシー、要件、条件文などを含む)を定義し、適用、実行、監視、維持するほか、コンテンツとデータの管理では電話、電子フォーム、SMS、手紙、スキャン、ファクス、メールなど、さまざまな経路からデータを取得・抽出して、保存することで業務プロセスの作業をいつでも開始、補足、完了できるようになるという。