Terra Droneは7月26日、平面の設計図と3Dモデルが連動できるほ場整備設計ソフト「Terra Insights Planner」を発売したことを発表した。

開発背景

障害物との距離など従来の平面図だけでは設計全体を把握することが難しく、設計ミスやコミュニケーションの齟齬が発生しやすいという課題や、設計業務において図面作成や数量計算に多くの業務時間を要し、手作業による数量計算で集計ミスなどが発生することもあった。

これらの課題を解決するために、ほ場整備においての業務の効率化と品質向上を実現する「Terra Insights Planner」の開発に至ったという。

Terra Insights Plannerの概要

Terra Insights Plannerは、平面の設計図と3Dモデルの連動で設計した物を視覚的に確認できるほ場整備設計ソフト。設計者はアイデアを3Dモデルとしてリアルタイムに表示し、詳細なフィードバックを得ることができる。

特徴としては、平面の設計図と3Dモデルの連動として、平面の設計図上のポイントを動かすと、3Dモデルがそれに合わせて自動的に対応して形を変えることが挙げられる。

  • 平面の設計図と3Dモデルの連動

    平面の設計図と3Dモデルの連動

また、障害物のモデルを作成すると、その障害物と配管経路との距離が表記されるという特徴がある。平面の設計図には平面上の距離と立体的に測った最短距離が表示され、地形データを使わずに障害物だけを確認することが可能。

  • 障害物との距離確認

    障害物との距離確認

加えて、設計図にパラメータを入力することで、3Dモデルを簡単に作成できるほか、作成した3Dモデルの属性情報を利用して数量表や管轄図、横断図清書などの作成もできるという。

テラドローンは、今後も現場の声を反映しながら、さらに使いやすく高機能なソフトウェアの開発を進めていく構え。また、他分野への応用や、さらなる機能追加を検討し、土木工事の設計、施工業務の効率化と品質向上に努め、土木業界全体の生産性向上に寄与することを目指す方針。