エクイニクスは7月23日、大阪のIBXデータセンター「OS3」において、需要に応じたさまざまな液体冷却(液冷)方式に対応するため、冷水をユーザーのラックやケージに直接提供するサービスを提供開始したことを発表した。
また、9月に品川キャンパス(東京都港区 港南地区)で開設予定のIBXデータセンター「TY15」においても同様の液冷サービスを提供開始予定だという。標準化された液冷サービスはグローバル48都市で展開する。
エクイニクスの液冷サービス
エクイニクスの冷却サービスは、ユーザーは信頼性の高いデータセンタープラットフォーム上で柔軟に液冷システムを導入できるようにすることで、AIなどの高い計算能力を必要とするワークロードをサポートする。また、高スループットで低遅延なパフォーマンスを実現するとともに高速データアクセスが保証されるという。
より高密度の電力が必要な最新世代のGPUやCPUを搭載したシステムを利用する場合にも、高いレベルののユーザーエクスペリエンスを提供するとしている。2024年1月にはグローバルにおいてNVIDIA DGX AIスーパーコンピューティング向けフルマネージドサービスを発表しており、AIエクスペリエンスをさまざまなサービスで支援するとのことだ。
Platform Equinixを活用した電力集約型インフラストラクチャ
同社が提供するPlatform Equinixは、ユーザーのデータ活用の実現に必要なデジタルエコシステムへのアクセスを可能にするプラットフォーム。クラウド、グローバルネットワークバックボーン、デジタルエコシステムおよびエッジなどの相互接続拠点に位置付けることで、高電力密度をサポートするデータセンターサービスを提供するという。
その実現のめに、エンド・ツー・エンドの液冷ソリューションに必要な知識を有する専門家チームをグローバルで組成。エクイニクスのエキスパートスタッフが技術パートナーなどと協力し、二次冷却ループや液冷ケージの設計と構築を支援する。