クラウド型アプリケーション開発運用基盤「LaKeel DX」を提供するラキールは7月18日、同社のBI(business intelligence)ツール「LaKeel BI」に生成AI機能を追加し対話型でインサイト(insight:洞察・考察)を得られる新機能を実装した「LaKeel BI concierge(コンシェルジュ)」の提供を開始したことを発表した。
分析結果に対してAIにチャットで質問、考察を踏まえた回答を出力「LaKeel BI concierge」
「LaKeel BI」は、豊富なテンプレートと直感的なUIによるデータの統合分析、可視化を行うBIツール。ETL((Extract/Transform/Load))を活用した統合データベース、Excelライクに使える定型分析・非定型分析機能、Excelをそのまま活用できる連携機能にオリジナルデザインレポート作成機能など、オールインワンパッケージで提供する。今回、新機能として生成AIを実装している。「LaKeel BI」で出力した結果に対してチャットで質問でき、AIが質問に対する考察を行った回答を出力する。BIツールによって出力されたデータを正しく活かすためには専門の知識や経験が必要で、誰でも有効に活用できるわけではないが、その部分をAIがサポートすることで一般的な社員でも課題や問題点などをより把握しやすくなる。
同社では利用事例として、A店とB店の商品在庫推移を可視化し、その結果についてAIに「A店の在庫は月末まで足りますか?」と質問し、AIから「A店は28日には不足する見込みであり、B店の在庫は余剰になるため、B店からA店へ在庫を移動すれば販売ロスを防ぐことができます」と回答を得られた事例を紹介する。社内事情を勘案した上で、データを解析し有効な提案を行っている。得られたインサイトは、メールやチャットツールでそのまま送信でき、各種レポートにインサイトを脚注のように追加して出力できる。サービスの利用条件、料金等の詳細は要問合せとなる。