LegalOn Technologiesは7月17日、AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」において「PDF Word変換機能」をリリースしたことを発表した。これにより、LegalOn Cloud上で紙の契約書をスキャンしたデータを含めてPDFの契約書のレビューが可能となる。
AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」
LegalOn Cloudは同社が提供するAIレビューサービス「LegalForce」とAI契約管理システム「LegalForceキャビネ」を開発する中で培った、自然言語処理技術と機械学習技術に加えて、LLM(Large Language Models:大規模言語モデル)を活用して務業務全体を包括的に支援するAI法務プラットフォーム。
同サービスを用いて業務を行うことで、自然にナレッジが蓄積され、AIが自動でそのナレッジを整理する。欲しい情報をAIが欲しいときにレコメンドするという、新たなナレッジマネジメントの実現を支援する。
PDF Word変換機能をリリース
今回新たにリリースしたPDF Word変換機能は、LegalOn Cloud上にアップロードされたPDFを、編集可能なWordファイルに変換する機能。アドビが提供するAdobe PDF Services APIを活用して、インデントやスペースなどの書式情報を引き継いだWordファイルに変換する。
契約締結前の契約書のやりとりは修正履歴やコメントなどが残せるWordファイルを使用する例が多いが、さまざまな理由によりPDFファイルやExcelファイル、紙などで受領する場合もあるという。
こうした場合、レビュー時にはWordに変換させるための別のツールを活用したり、印刷したり、またはPDFのまま行うなど手間や見落としが発生しやすい状況が課題となっている。 今回、LegalOn CloudがPDF Word変換機能を搭載したことで、紙の契約書(スキャンデータ)を含めたPDFの契約書のレビューが可能となり、レビューの労力削減やミスの低減を支援する。また、紙やPDFで保管されている過去の締結済み契約書をWordに変換し、新たに契約書を作成することも可能になる。