Bleeping Computerは7月10日(現地時間)、「Microsoft 365, Office users hit by wave of ‘30088-27’ update errors」において、Microsoft 365およびMicrosoft Officeのユーザーがアプリケーションのアップデートでエラーに遭遇していると伝えた。影響を受けたPCでは、Microsoft 365およびOfficeのアップデート中にエラーコード「30088-27」のメッセージが表示され、アップデートが停止するという。
Microsoft 365、およびClick-to-RunバージョンのOffice 2016、2019、2021に影響
Bleeping Computerによれば、この問題はMicrosoft 365と、Click-to-Run(C2R)バージョンのOffice 2016、2019および2021を使用しているユーザーのPCで発生しているという。最新のOfficeリリースであるバージョン2406(ビルド17726.20126)にも影響すると報告しているユーザーもいる。
問題が発生した場合、アップデートの検索中にエラーが発生した旨のエラーメッセージが表示される。エラーメッセージには「ネットワーク接続を確認して後で再挑戦してください」とも記されている。ただし、MicrosoftエージェントのLinn.L氏は、サポートフォーラムへの投稿において、この問題の原因の可能性として「ネットワーク上の理由」は除外されたと説明している。
この問題は自動更新でも発生する。一時的な回避策として、更新プログラムを無効にした上で、Office のバージョンをロールバックする方法が伝えられている。
Officeをロールバックする方法
Linn.L氏は、Officeをロールバックする方法として次の手順を説明している。
- Officeのバージョンを確認する。(任意のOfficeコンポーネントを開いて、[ファイル]-[アカウント]のページで確認できる)
- 管理者権限でコマンドプロンプトを起動する
- コマンド「cd %programfiles% \Common Files\microsoft shared\ClickToRun」を実行する
- コマンド「Officec2rclient.exe /update user updatetoversion=16.0.XXXXX.XXXXX」を実行する。(Xばバージョン番号)
ロールバックに成功したら、[ファイル]-[アカウント]のページで「更新オプション」の設定を「無効」にすれば、自動更新を停止することができる。
本稿執筆時点では、Microsoftはまだこの問題に関する公式な発表を行っていない。影響を受けたユーザーは、ロールバックした上で自動更新を無効にして、Microsoftによる解決策のリリースを待つのがいいだろう。