LegalOn Technologiesは7月11日、AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」が「横断検索機能」を搭載したことを発表した。これにより、キーワードとフィルターを活用してLegalOn Cloud上のすべてのデータを横断的に検索できるようになった。
横断検索機能を追加
今回追加した横断検索機能は、LegalOn Cloud上のアクセス権のあるすべてのファイルや過去に対応した案件を検索できる機能。検索窓と検索範囲の設定、取引先名や契約書のステータスなどを選択するフィルターを組み合わせることで、過去にレビューした契約書や契約書のひな形(LegalOnひな形)、案件のやり取りなど参考にしたい情報を絞り込めるようになった。
契約書のドラフトやレビュー、法務相談への回答作成といった法務業務を行う際には、過去に扱った案件の中から共通点がある案件を参考に対応を検討するケースが多々ある。しかし、検索性が低く情報にたどり着けないと、リサーチに時間がかかったり情報の追加入力が必要になったりと、手間が増える課題があった。
AI法務プラットフォーム「LegalOn Cloud」
LegalOn Cloudは同社が提供するAIレビューサービス「LegalForce」とAI契約管理システム「LegalForceキャビネ」を開発する中で培った、自然言語処理技術と機械学習技術に加えて、LLM(Large Language Models:大規模言語モデル)を活用して務業務全体を包括的に支援するAI法務プラットフォーム。
登録された情報やユーザーの作業内容などさまざまなタッチポイントで情報を収集し、AIが蓄積された情報を体系的に整理し、リーガルドキュメントグラフを作成する。このグラフを基にAIが情報をレコメンドするため、法務業務の品質とスピードの向上が期待できる。
同サービスでは、さまざまな業務を同一プラットフォーム上で行うことで、業務記録が自然と蓄積されAIが情報を整理する。欲しい情報を欲しいときにAIが提示するため、面倒な手作業が削減され、人にしかできない業務に注力できる環境の創出を支援する。