Microsoftは7月9日(米国時間)、「Windows 11, version 23H2 known issues and notifications|Microsoft Learn」において、6月26日にリリースした更新プログラム「KB5039302」のインストール後にデバイスが起動しなくなる不具合を修正したと発表した。具体的には、インストール後にデバイスが再起動を繰り返すようになり、正常な操作を取り戻すために回復作業が必要になるとされる。
不具合の影響を受けるシステム
この不具合はすべてのWindows環境に影響するわけではない。MicrosoftはCloudPC、DevBox、Azure Virtual Desktopなどの仮想化機能を使用する次のバージョンのWindowsデバイスに影響を与える可能性が高いとしている。
- Windows 11バージョン23H2
- Windows 11バージョン22H2
Microsoftは、仮想化機能を使用しない家庭向けコンピュータでは影響を受ける可能性は低いと説明している。
対策
Microsoftは7月9日に累積的な更新プログラム「KB5040442」をリリースし、この不具合を修正した。影響を受けたデバイスや、KB5039302のインストールを見送ったユーザーには最新の更新プログラムをインストールすることが推奨されている。
なお、Windows 11バージョン22H2のHomeエディションおよびProエディションは、2024年10月8日にサービスの提供を終了する。これらエディションを利用しているユーザーには、期日までに最新のWindowsに更新することが推奨されている。