Userwareは現地時間2024年7月9日、UIフレームワークのOpenSilver 3.0をリリースした。開発に必要なVisual StudioおよびVisual Studio Code用拡張機能のOpenSilver SDKはダウンロードページから入手可能。OpenSilverは開発終了したMicrosoft Silverlightの代替品として開発され、.NETやC#とXAMLでWebアプリケーションを構築できる。公式ページによると、本バージョンはAIを用いたUI Designerを搭載した。

  • AI機能の利用シーン(画像はすべて公式動画より)

    AI機能の利用シーン(画像はすべて公式動画より)

任意のXAMLファイルを編集中にチャットベースでAIに依頼すると、コードを自動的に更新して、容易にデザインを追加・変更できる。開発者が用意した画像ファイルを使用することも可能だ。特定領域に対するAIの修正機能も用意している。たとえば製品・サービスの価格リストに「Free」を追加する場合も、チャットベースで修正できる。

  • AIによるコンテンツ修正シーン

    AIによるコンテンツ修正シーン

一連のAI機能はプレビュー段階ながらも、UI Designer使用時に部品をドラッグ&ドロップで追加する機能や、開発者がWebブラウザー内で直接アプリケーションを作成し、Visual Studio転送後に開発を継続するオンラインXAMLデザイナーの「XAML.io」は提供済み。なお、これまでのOpenSilverはWindows用Visual Studioのみだったが、新たにVisual Studio Codeをサポートしたことで、LinuxやmacOSでも利用できる。

  • Webブラウザーから使用中のXAML.io

    Webブラウザーから使用中のXAML.io