auリニューアブルエナジー、KDDI、東京電力ホールディングス、エナリスは7月10日、2025年度下期からauリニューアブルエナジーを事業主体として蓄電池事業を開始することを発表した。
KDDI小山ネットワークセンター(栃木県 小山市)内に大型蓄電池(発電出力1999キロワット、蓄電池容量5608キロワット時)を導入することとし、2024年12月から蓄電池設備の建設を開始する。
この事業では大型蓄電池を電力系統に直接接続し、電力の需給がひっ迫した場合などに調整力を供出するなど、各電力市場取引を通じて電力安定化に寄与することを目的としている。
事業においてはauリニューアブルエナジーが蓄電池事業者となり、東京電力ホールディングスが系統運用ノウハウやリチウム電池の知見を生かした蓄電池システムの設計や設備保守を、エナリスが電力市場取引に必要な運用業務および蓄電池の充放電制御などをそれぞれ担当する。
KDDIは2030年度末までにグループ内のカーボンニュートラル実現を目指しており、同事業を通じて大型蓄電池事業の一連の知見を蓄積し、昼間に太陽光発電で創出した電力価値をKDDI設備の夜間電力需要へ供給するなど、カーボンニュートラル実現に貢献する取り組みを進める方針。
4社は事業を通じて電力市場取引をはじめとする大型蓄電池事業の知見を蓄積し、カーボンニュートラル実現に向けて、各社の知見を生かしながら中長期的なプロジェクトとして連携していくとしている。