Synspectiveは7月9日、同社の小型SAR衛星「StriXシリーズ」の新撮像モード「ステアリング・スポットライトモード」のテスト観測にて、衛星の進行方向であるアジマス分解能25cmの画像取得に成功したことを発表した。
ステアリング・スポットライトモードは、地表の特定箇所を照射し続け、高解像度の画像を得るモード。従来のスライディング・スポットライトと比較してより観測域を狭めて照射するモードのため、アジマス方向に対してより高解像度の画像を得ることができることが特徴となっている。
今回、テストにてSAR画像の取得が行われたのはアメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコとケニア・モンバサの2か所。観測日時は、サンフランシスコが2024年04月28日22時45分59秒(UTC)、モンバサが2024年05月31日0時52分15秒(UTC)としている。
得られた画像の分解能は、サンフランシスコのものがスラントアジマス25cm×スラントレンジ50cm(オフナディア角39.4度、ステアリング・スポットライト)、モンバサがスラントアジマス25cm×スラントレンジ50cm(オフナディア角29.6度、ステアリング・スポットライト)となっている。
なお、同社では今回公開された画像について、新たな撮像モードであるステアリング・スポットライトモードでのテスト観測によるものであり、今後さらなる評価・検証を行った後、サービスの提供につなげていきたいとしている。