ソフトバンクとNECは7月9日、生体認証領域を中心とした戦略的提携に合意したと発表した。NECが提供する生体認証ソリューションと、ソフトバンクが提供する5Gをはじめとする通信サービスなどの各種ソリューションを組み合わせ、企業や自治体のDXを推進していく。
具体的には、NECの「Bio-IDiom Services(バイオイディオムサービシーズ)」やマルチモーダル生体認証などの生体認証ソリューションと、ソフトバンクの通信ネットワークやセキュリティーサービスなどの各種ソリューションを組み合わせて、それぞれの顧客に提案して販売する。業種やユースケースに合わせて生体認証のソリューションを提案することで、企業や自治体のニーズに応えていく。生体認証を起点としたDXの市場を拡大するための共創を推進していく考えだ。
ソフトバンクは、スマートビルディング領域をはじめ、企業のDX支援における幅広い法人顧客基盤を持っている。一方、NECは、高精度な生体認証技術を生かしたソリューションを、世界約70の国・地域の幅広い業種に提供している。
スマートビルなどの入退館やセキュリティーエリアにおいて、生体認証は高いニーズがあることを背景に、両社の強みを組み合わせて顧客基盤の拡大を図っていく。ソフトバンクは2024年秋以降、NECの生体認証ソリューションを国内の企業や自治体などへ積極的に販売していく考えだ。