Microsoftは、Windows 11を使用するユーザーに対し、Microsoftアカウントへのサインインを強く推奨しているが、インストール後にローカルアカウントを使用するように切り替えることは可能である。しかしTom's Hardwareは、「Microsoft Account to local account conversion guide erased from official Windows 11 guide — instructions redacted earlier this week」において、Microsoftがこのアカウント切り替え方法の説明をサポートページから削除したと伝えた。

Microsoftはローカルアカウトの使用方法を隠したがっている

通常、Windows 11ではセットアップ時にMicrosoftアカウントへのサインインを求められるため、アカウントを持ってないユーザーはここで新規作成する必要がある。ただし、あくまでもローカルアカウントを使いたいというユーザー向けに、初期設定完了後にMicrosoftアカウントからローカルアカウントに切り替える方法はある。

これまで、Microsoftの次のサポートページにはその方法の説明が掲載されていた。しかしTom's Hardwareによると、この説明が2024年6月17日以降表示されなくなっているという。

このページはもともとローカルアカウントを使うユーザーに対し、Microsoftアカウントへの切り替え方法を説明するものだが、ドロップダウンでローカルアカウントに戻す方法の解説も記載されていた。インターネットアーカイブで該当ページの過去の履歴を確認すると、確かに少し前まではその説明があったことを確認できる。

なお本稿執筆時点では、同じサポートページの日本語版はまだ更新されておらず、ローカルアカウントへの切り替え方法を読むことができる。通常、英語版のページが日本語版に反映されるまではタイムラグがあるため、日本語ページでもこの説明が削除される可能性は高い。

  • 日本語の説明はまだ閲覧可能

    日本語の説明はまだ閲覧可能

なお、Windows 11のセットアップ時にMicrosoftアカウントへのサインインが求められるという要件は、いくつかの回避策があることが知られている。しかし、Microsoftはそれらの回避策への対策も進めているため、本格的にローカルアカウントが使用できなくなる日も遠くないかもしれない。少なくともMicrosoftとしては、簡単にはローカルアカウントに切り替えてほしくないようだ。