ジオテクノロジーズは7月5日、新社長就任の挨拶と今後の経営方針・戦略に関する説明会を実施した。同イベントには、同年4月1日付けで代表取締役社長 CEOに就任した八剱洋一郎氏が登壇し、今後の経営方針と抱負を述べた。
ジオテクノロジーズの概要
ジオテクノロジーズは、1994年にマルチメディア・ソフトウェア開発・制作会社として創業され、現在に至るまでデジタル地図の製造・販売を通じて、地理空間業界を牽引してきた企業だ。
特に2021年の独立以降は、元代表取締役社長 CEOの杉原博茂氏の元、カーナビを主軸としたオートモーティブビジネス、国内外のエンタープライズビジネスに加え、位置情報を活用したアプリケーションビジネスを成長させてきたという。
主力サービスとしては、移動するだけでポイントが貯まるポイントアプリ「トリマ」を提供しており、リアルタイムデータを収集できるアプリとして、日本以外でもアメリカ、タイ、フィリピン、シンガポール、インド、オーストラリア、ニュージーランドの7カ国で展開されている。
またESGの取り組みとして、アプリで貯めたマイルを森林保全団体・一般社団法人more treesや医療・人道援助団体である国境なき医師団に寄付することで日常生活での移動を通じて社会貢献ができる仕組みを提供しているのも特徴だ。
そして創業30周年の節目となる2024年の今年、さらなる飛躍と体制強化のため、代表取締役社長 CEOに八剱氏を迎える人事を決定したという。
新体制の目標は「ビジネススピードを上げる」
八剱氏は「弊社は真面目な会社だと思っています。会社で扱うのが『地図』という精密なものである以上、かなり真面目な性格を持っていないといけないという側面があります。しかし、私が社長を任命された時から『ただ真面目であることだけで本当にいいのか』という部分を考えるフェーズに入っていると思います。真面目にきちっとやるということは、ビジネススピードが遅くなってしまういう傾向があるからです」と述べている。
このような会社としての課題に対して、八釼氏が「ジオテクノロジーズの社長としての最大の役割」として挙げたのは、「スピード感を上げる」という部分だった。
そして、同氏は「真面目に取り組むということは、一丁目一番地なので絶対に傷つけてはいけません。この風土を残しつつ、スピード感を上げていくことが使命だろうと思っています。スピード感を上げていくためには、社員全員が、さまざまな提案をし合って、お互いに相手のことを批評したりしながら『うるさくビジネスを展開していく』ことが必要になると思っています」と展望を語っていた。