Visual Studioエンジニアリングチームはこのたび、Visual Studio Blog「Keep Visual Studio automatically updated and secure through Microsoft Update」において、2024年8月より、Microsoft Updateを通じてVisual Studioのセキュリティ更新プログラムを受け取れるようになるとアナウンスした。対象となる製品はVisual Studio 2022、Visual Studio 2019、およびVisual Studio 2017で、プレビューチャネルは対象外となっている。
Microsoft Updateによる更新を有効化する
Microsoft Updateによる更新を有効化してVisual Studioのセキュリティ更新プログラムを受け取るには、Windows Updateの詳細オプションで「その他の Microsoft 製品の更新プログラムを受け取る」の項目を[オン]にしておく必要がある。この設定をオンにすることで、Windows OS以外の各種Microsoft製品のアップデートを、Windows Updateを通じて適用できるようになる。なお、この項目がグレーアウトされていて設定を変更できない場合、管理者が更新ポリシーを制御しており個人では変更できないことを意味している。
Microsoft Updateを有効にした場合、毎月第2火曜日にリリースされる月次更新プログラムにおいて、Microsoft製品に対するセキュリティ修正を含めたアップデートを適用できるようになる。これまでVisual Studioは更新対象に含まれていなかったが、2024年8月以降は更新できるようになる。
Microsoft Updateによる更新を完了させるには、Visual Studioを閉じる必要がある。通常、更新プログラムは夜間などのPCがアイドル状態にあるタイミングで配信される。そのためMicrosoftでは、定期的に作業内容を保存してVisual Studioを閉じることで、Microsoft Updateによる自動更新をブロックしないように注意を促している。なお、自動更新がブロックされた場合も、Windows Updateで任意のタイミングで手動適用できる。
Visual Studioの更新のみオプトアウトすることも可能
他のMicrosoft製品の更新プログラムはMicrosoft Updateで受け取りたいが、Visual Studioの更新プログラムのみ除外したいという場合もあるだろう。その場合、レジストリーエディターを開いて、[HKLM\Software\Policies\Microsoft\VisualStudio\Setup] の 「VSthroughMUUpdatesOptOut」のキーの値を「dword:1」に設定することで、Visual Studioの更新のみオプトアウトできるという。
また、Visual Studioの更新が有効になるのは2024年8月以降だが、プレビューをオプトインすることでそれ以前でも試すことができるとのこと。プレビューをオプトインするには、レジストリーキーの[HKLM\Software\Policies\Microsoft\VisualStudio\Setup]の「PreviewAutomaticUpdates」の値を「dword:1」に設定すればよい。この設定は2024年8月以降は自動的に無効になる。