トレンドマイクロは7月3日、18歳以上の男女 2,585名を対象に実施した「ディープフェイクに関する国内実態調査2024」の結果を発表した。ここでいうディープフェイクは、最新のAI処理技術により人工的に生成された、事実や実物とは異なる画像、音声、動画を指す。
6割以上が動画や画像などの情報を日常生活で参考にしている
画像、音声、動画による情報を最新ニュースの収集や商品購入時の参考情報としてどの程度活用しているかを尋ねたところ、15.9%が「とても参考にしている」と回答し、「やや参考にしている(46.3%)」と合わせると6割以上が日々の生活の中で参考にしていることがわかった。
年代別では、10代は「とても参考にしている(27.6%)」、「やや参考にしている(60 .5%)」と9割近くが、20代も「とても参考にしている(26.5%)」、「やや参考にしている(53.8%)」と約8割が参考にしているという。
ディープフェイクを目にしたり耳にしたことがあるのは4割
すべての回答者にディープフェイクという用語の認知度を聞いたところ、「よく知っている(15.7%)」、「名前だけ知っている(31.8%)」と約半数近くが知っていると回答したという。
さらに、「よく知っている(15.7%)」「名前だけ知っている(31.8%)」と回答した1,227名の37.5%がディープフェイクを「目にしたり耳にしたりしたことがある」と回答した。
1割強がディープフェイクの悪用の経験
回答者の14.6%がディープフェイクの悪用に遭ったと回答した。これは「悪用に遭った」と自身が認識している数になるため、気づかないうちに被害に遭っているケースも考えられるという。
ディープフェイクの悪用に遭ったことがあると回答した14.6%に、実際にどのようなケースに遭ったかをたずねたところ、「フェイクニュースやデマ情報に煽動される」(54.4%)が半数以上を占めることが明らかになった。