パーソルイノベーションは7月2日、Reskilling Camp Companyが展開するリスキリング支援サービス「Reskilling Camp」において、全国の企業に勤める人々を対象に四半期ごとに実施している「リスキリング施策」に関する定点調査の第6回目の調査結果から、業務上のAI活用とリスキリングの関係性についてまとめたレポートを公開した。
同レポートは、従業員数が300人以上の企業に務める661人を対象に5月22日~5月27日に実施した、「リスキリング施策」に関するアンケート調査の結果に基づくもの。
リスキリング施策は大企業が先行
企業に対し、直近1年で従業員のリスキリング施策を実施したか尋ねると、「実施した」のは前回の43.0%から39.2%に減少。企業規模別では、大企業では「実施した」は58.8%(前回57.3%)、中小・スタートアップ企業では31.5%(前回33.2%)と、リスキリング施策は大企業が引き続き先行して取り組んでいることがうかがえる。
所属企業が取り組むリスキリング施策で重視されるスキルについて聞くと、1位は「セキュリティ」(30.4%)、2位は同率で「ITプロジェクトマネジメント」と「データ活用」(30.0%)、3位は「AI活用(ChatGPTなど)」(29.2%)となった。
大企業がAI活用に積極的
企業規模別では、大企業の1位は「AI活用(ChatGPTなど)」(40.8%)、2位は「ITプロジェクトマネジメント」(39.2%)、3位は「クラウド活用」(38.3%)であるのに対し、中小・スタートアップ企業では1位は「データ活用」(26.6%)、2位は「業務プロセス設計」(25.0%)、3位は「セキュリティ」(24.2%)となり、大企業がAI活用に積極的であった。
リスキリング施策について成果実感を尋ねると、「大きな成果が実感できた」が13.2%(前回12.3%)、「成果を実感できた」は63.6%(前回59.6%)と、全体で70%以上の企業がリスキリング施策の成果を感じていた。
リスキリング施策における年間予算は「500万円未満」と「1千万円以上~3千万円未満」が同率(23.6%)で1糸なり、次いで「500万円~1千万円未満」(21.6%)となった。
生成AI(ChatGPTなど)を活用するためのリスキリングついて尋ねると、約半数の企業(49.4%)が重要不可欠と考えている一方で、25.4%の企業はリスキリングが重要不可欠ではないと回答した。