京都大学(京大)は7月1日、6月21日にTSMCのエンジニアたちが同大を訪問し、同大の学生たちに向けて、半導体業界の魅力やTSMCが描く業界の未来、キャリア構築などを紹介するイベント「TSMC Semiconductor Day at Kyoto University」を開催したことを発表した。

  • 京大で開催されたTSMCのイベントの様子

    京大で開催されたTSMCのイベントの様子。スライドにはTSMCの技術ポートフォリオが映し出されている (出所:京都大学)

同イベントには、160名以上の学生から参加申し込みがあったとのことで、同大では、イベント会場は満員となり、半導体業界や国際的なキャリア形成への関心の高さが伺えたと説明している。

また、TSMCのエンジニアたちから業界の最新情報も提供されたほか、質疑応答では、博士の学位を活かして活躍するエンジニアから、博士後期課程終了後のキャリアの描き方など具体的なアドバイスが語られたという。同大大学院教育支援機構では、同大の学生の国際的なキャリアを支援すべく、今後もこのようなイベントを積極的に開催していく予定だとしている。

なおTSMCは、台湾での最先端半導体の研究開発に多数の研究者を必要としている一方で、台湾人の研究者だけでは人手が不足していることもあり、日本や米国の大学院で学ぶ優秀な学生にもアプローチする機会を増やしつつある。