AIで仕事がどうなるという予測は方々からされているが、コンサルティング企業はどうやら活況に沸いているようだ。
コンサル企業が沸き立つ生成AI
生成AIがブームになって2年が経過する。登場した時はOpenAIとMicrosoftが圧倒していたが、その後はLLM(大規模言語モデル)の種類も増え、クラウド事業だけでなくソフトウェア、ハードウェアベンダーがそれぞれのアプローチで生成AIブームに乗ろうと動いている。
一方で、技術ベンダー側はコストの採算が取れなかったり、Stability AIのように体制が整う前に幹部が辞任するような例も出てきている。その生成AIの影響については、それまで仕事がなくならないと言われた知的労働者の仕事が危ういとの意見も多く出た。
実はコンサルはその1つ。経営戦略を立てるのに必要な作業を生成AIがある程度できてしまうため、不要になるかもしれないというものだ。ただ、New York Times(ニューヨーク・タイムズ)の記事からは、正反対の事実が浮かび上がってくる。
生成AIを活用するにはどうすればいいのかという課題を抱えた企業が、コンサル企業の門を叩いているというのだ。例えば、製造業のReckitt Benckiserのマーケティングチームは、ChatGPTの登場を受け「AI技術はビジネスに役立つはずだが、どのように活用すべきかわからない。そこでBoston Consulting Group(BCG)に支援を求めた」という。