国際ドローン協会は6月28日、千葉県香取郡東庄町と包括連携協定を同月25日に締結したことを発表した。両者は今回の協定により、東庄町が抱える課題に対して協働して解決に取り組みさらに住み良い町作りを目指す。
締結式は6月26日10時から東庄町役場で行われ、東庄の岩田利雄町長や国際ドローン協会 代表理事の榎本幸太郎氏が登壇。包括連携協定の締結により、相互の知見や資源を有効活用して町の抱える課題の解決に取り組むことを説明した。
包括連携協定の背景
国際ドローン協会は、幅広くドローン関連業務を手掛けており、空撮業務や測量、災害調査、コンクリート擁壁の赤外線調査などのほか、ドラマ、映画、CMなどの撮影、農業における散布や解析業務、そして無人航空機操縦士の教習機関の運営など、多岐にわたる豊富な経験と実績を持っている。
今回の協定を通じて、幅広いドローン運用の知見を活用し、東庄町の新たな課題解決に従来とは異なるアプローチで取り組む。
協定の内容
今回の協定で取り組まれるのは「災害時に関すること」「地域の安心安全に関すること」「地域経済の支援に関すること」「教育・文化・未来に関すること」の4点。
災害時に関しては、被災状況の確認、安全な避難経路の確認、支援物資の輸送、情報伝達の補助、罹災証明書の写真撮影などが実施される。
地域の安心安全に関しては、産廃不法投棄、野犬関係、現況確認、有害鳥獣対策、太陽光パネル設置検査、道路・橋梁等の現況確認、空き家の調査、配水池の調査、通学路の監視、買い物補助、在宅ケアの方への医療品の輸送、安否確認などが行われる。
地域経済の支援に関しては、水稲病害虫一斉防除、遊休農地の調査、各種イベント補助、町民のパイロット育成、就労支援など、「教育・文化・未来に関すること」では、ドローンの町としてのイメージの定着、実証実験、地域クラブの設立、キャリア教育、遺跡調査、ドローン教室の開催などに取り組む予定。