リコージャパンは6月27日、佐賀県および佐賀大学と、救急医療機関の機能強化に向けた連携協定を締結したことを発表した。3者は第3次救急医療の機能強化に向けた実証実験などに取り組むという。

  • 実証実験の概要図

    実証実験の概要図

救急医療においては、比較的軽症な第1次救急医療、入院や手術が必要な患者に向けた第2次救急医療、生命に関わる対応が必要な第3次救急医療などに大別される。特に第3次救急医療においては、搬送中の患者に関するの情報共有が受け入れ先の医療機関で適切な処置を実現するために重要となる。しかし、車両の電話による音声のみでのコミュニケーションでは十分な情報共有が難しいという問題がある。

実証実験では、佐賀県内の第3次救急医療を担う佐賀大学が所有する一部のドクターカーおよびドクターヘリ内部に「RICOH Remote Field」を搭載し、搬送先への中継を実施する。中継では「RICOH THETA」の360度映像を配信し、病院に待機するスタッフと共有。これにより、救急医療の機能強化に向けて映像によるリアルタイムでの情報共有の有用性を検証するとのことだ。

  • 締結式の様子

    締結式の様子