LINEヤフーが提供する、LINEヤフーの多様なサービスから得られる行動ビッグデータを分析できる事業者向けサービス「ヤフー・データソリューション」は6月27日、ハラスメントに関連する検索ビッグデータを分析したレポート「『○○ハラスメント』を調べてみたら、時代の変遷まで見えてきた話」を公開した。

Yahoo!検索のビッグデータから2014年から2024年5月までの「○○ハラスメント(とは)」の検索数推移を見たところ、2014年と比較して2023年は3倍以上に増加していることがわかった。

また2024年も、5月末時点ですでに検索数は2023年と同程度の水準に近づいており、ハラスメントに対する関心が年々高まっていることがうかがえる結果となっている。

「○○ハラスメント(とは)」「○○ハラ(とは)」を集計対象とし、各年の上位10キーワードを抽出したところ、ほとんどの年で共通して検索されていたハラスメント関連のキーワードは「モラハラ(モラルハラスメント)」、「パワハラ(パワーハラスメント)」、「セクハラ(セクシャルハラスメント)」「アカハラ(アカデミックハラスメント)」「スメハラ(スメルハラスメント)」だった。

  • ほとんどの年で共通して検索されていたハラスメント関連のキーワード 引用:ヤフー・データソリューション

    ほとんどの年で共通して検索されていたハラスメント関連のキーワード 引用:ヤフー・データソリューション

一方で、数年間のみ検索されて以降、あまり検索されなくなったものとしては、妊娠中や出産後の女性への不当な扱いを表す「マタハラ(マタニティハラスメント)」、育児参加をする父親への不当な扱いを表す「パタハラ(パタニティハラスメント)」が挙げられている。

同社は、マタハラやパタハラという言葉の出現によって問題が顕在化し、社会的な認知や対応が進んだ結果、解決に向かっているために検索数が減少した可能性があると見ている。

また、「カスハラ(カスタマーハラスメント)」は2018年から急上昇し、2024年は「モラハラ」に次いで2位となっており、現在も関心を集めていることが分かる結果となっている。