独DeepLは6月26日(現地時間)、企業向けの翻訳ソリューション「DeepL Pro」について、販売地域を拡大し165の市場で新たに提供開始することを発表した。これらの地域には、アジア太平洋、アフリカ、ヨーロッパ、南北アメリカ、南極地域が含まれる。同社は今回の市場拡大は重要なマイルストーンだとしている。
今回、DeepL Proは新たにベネズエラ、ラオス、ボリビア、アルジェリア、ホンジュラスなどでの提供を開始し、世界228の国と地域で利用可能となった。ユーザーのビジネスコミュニケーションの変革や市場の拡大、生産性の向上を支援する。
法人向けであるDeepL Proは、顧客のプライバシーを保護するため、すべてのデータを処理後に削除する。DeepL Proに入力した文章が第三者と共有されたり、DeepLのAI学習に使用されたりすることはないという。
さらに、データ保護、データプライバシー、および個人データの転送に関するすべてのEU一般データ保護規則(GDPR)に準拠するとともに、ISO 27001およびSOC 2 Type2認証にも準拠する。
また、DeepL Proのパーソナライズ機能により、一貫したブランドメッセージを維持したままコミュニケーションの効率化が図れる。DeepL API Proプランの導入により、企業はWebサイト、アプリ、社内製品などを翻訳して規模に応じた多言語コミュニケーションが可能になるとのことだ。