マネーフォワードは6月26日、契約業務全体をカバーするワンストップ契約管理サービス「マネーフォワード クラウド契約」にOpenAIの生成AI新モデル「GPT-4o」を標準実装した「AI自動入力機能」を、全ユーザーに向けて提供を開始した。
β版から全ユーザーに提供
AI自動入力機能は5月にβ版をリリースし、一部ユーザーに先行して提供していたが、全ユーザーでの利用が可能になり、GPT-4oが標準実装されたAI-OCRの機能を追加課金なしで利用することができる。
同機能は、契約書のPDFをマネーフォワード クラウド契約にアップロードすると、契約書の種類や項目名などをAI-OCRが読み取り、情報の自動入力が可能。過去に書面で締結した契約書もスキャン・アップロードで電子管理が可能になり、契約書を一元管理できる機能となっている。なお、特許の出願手続きを済ませているという。
β版のユーザーからは「精度が高く、大幅に入力の手間を省くことができた」「直感的なUIのため、他のメンバーへの作業依頼がしやすく、担当者は確認業務のみに専念できる」などの声があったほか、同機能の活用をきっかけに「過去の紙の契約書や、表計算ソフトで管理していた台帳も電子化し、全社での一元管理を推進していきたい」といった声もあったという。
今後、締結手続き中の契約書の自動入力や、複数契約書の一括自動入力、また台帳作成以外にも生成AIを活用した機能追加も予定している。