TDKは6月25日、InvenSenseブランドの高性能MEMSマイクロフォン「SmartSoundファミリ」として、低消費電力でインテリジェントなキーワード、音声コマンド、音声検出を可能にする「T5848 I2Sマイクロフォン」の販売を開始したことを発表した。

  • MEMSマイク「T5848」のパッケージイメージ

    MEMSマイク「T5848」のパッケージイメージ (出所:TDK)

同製品はAAD(Acoustic Activity Detect:音響アクティビティ検出)機能を搭載しており、マイクが音響環境を監視して、キーワードまたは音声コマンドを示す音響アクティビティを検出するようにプログラムすることで、SoCまたはアプリケーションプロセッサを起動させる仕組みを活用することができるようになり、20μAの動作モードなどを活用することでSoCなどの休止期間を伸ばすことができるようになるため、バッテリーの消耗を抑えつつ、ユーザーとのインタラクションに対応できる常時オン状態を維持することが可能になるという。

また、消費電力としては高音質モードで68dBAのSNRと133AOPを実現しながら1.8Vで330μAで、ノイズの多い環境でも正確なキーワード検出が可能だとしているほか、常時オンの低電力モードでの消費電力も130μAに抑えているとする。

さらに、 I2Sインタフェースに対応していることから、システム内の部品点数の削減が可能だとしているほか、システムのハードウェアやソフトウェアにおけるマイクロフォン出力のフィルタリングなどの処理要件も削減できるとしている。

なお同社では、同製品を活用することで、スマートウォッチ、TVリモコン、ホームセキュリティ、ARグラス、アクションカメラ、スマートスピーカー、TWSイヤホンなどのIoTアプリケーションにおいて、最適なエッジおよび生成AIシステムをサポートすることが可能になるとしている。