ローツェは6月24日、半導体製造装置メーカーの米Nanoverse Technologiesが実施する第三者割当増資を引き受ける形で、同社を連結子会社とすることを同日開催の同社取締役会において決議したと発表した。

Nanoverseは2022年に設立されたスタートアップで、先端パッケージングなどに関連する特許を保有。今後、先端パッケージング向け半導体製造装置の開発を進め、評価機を半導体メーカーに納入する予定だという。また、現在開発中の装置にはローツェの搬送装置が採用されており、顧客でもあるという。

今回の第三者割当は、Nanoverseの今後の研究開発および運転資金などにかかる資金需要への対応を目的としたもので、Nanoverseとローツェのコア技術、サービスネットワークおよび生産力などの経営資源を有効活用することで、両社の半導体関連装置事業のさらなる成長を実現することを目的に引き受けることを決定したとローツェでは説明している。

なお、増資額は7000万ドルで増資後のローツェが保有する株式に基づく議決権割合は50.00%以下(33.00%)であるものの、Nanoverseとの資本、人的および取引関係を勘案し、実質的支配が及び得るとローツェでは判断したため連結子会社とすることとしたと説明している。