丸紅ITソリューションズは6月24日、コンテンツマネジメント・プラットフォーム「Box」と連携するSaaS型エコソリューションとして、「Platform Door for Box」の提供を開始することを発表した。今回で丸紅ITソリューションズが自社開発したBox連携エコソリューションとしては、12個目の製品となる。

Platform Door for Boxの概要

丸紅ITソリューションズは、Boxを導入あるいは導入検討している顧客から、工場や店舗で働くスタッフやドライバーなどのBox利用について「メールアドレスを持っていない、あるいは共有メールアドレスしかないユーザがいる」「会社支給の端末を持たないユーザがいる」「Microsoft365のライセンスを持たないユーザがいる」といった声を聞くことが多かったという。

このような課題を解決するために開発されたPlatform Doorは、ブラウザとBox Platformを使ってBoxへアクセスするクラウドサービス。すべてのユーザとBoxのセキュアな情報共有を低コストで実現する。

月に数回、年に数回といったBoxの利用頻度が極端に少ないユーザにも、Box Platformの従量課金のメリットを活かして、リーズナブルながら統制された環境でセキュアな資料共有を実現する。

WEBブラウザから、Boxのプレビュー、ファイルのアップロードやダウンロードだけでなく、フォルダの作成、検索、コメントの表示や追加など、Boxの基本操作を行うことが可能。

また、オンライン編集機能により、Microsoft 365のライセンスを持たないユーザもBox上のファイルを編集することが可能で「月に数回だけ作業報告書を編集したい」といったユースケースにも役立てることができる。

Platform DoorのIDは、Box PlatformのApp Userとペアリングするため、メールアドレスを持たないユーザにもアカウントを割り当てることが可能。公共機関などで三層分離運用(1つのテナントに同一メールアドレスから2種類の権限でアクセス)が必要なケースにも、Platform DoorのIDをメールアドレスに見立てることで実装できる。

丸紅ITソリューションズは、Platform Doorの提供を通じて、すべてのユーザによるBoxの活用やセキュアなファイル共有に貢献したい構え。