デスク「医薬品開発受託事業を手掛ける新日本科学が完全人工養殖のウナギの生産に乗り出しているんだって」
記者「通常の養殖ウナギは天然シラスウナギを採捕して育てますが、同社の場合はウナギの卵を採取・受精させてシラスウナギを生産し、成魚まで育てる完全人工養殖です。都内で初めて試食会も開きました」
デスク「いつから始めたの?」
記者「2014年に研究を開始し、17年に人工シラスウナギ生産に成功。19年には鹿児島県和泊町に研究室を開設し、海水を用いた稚魚生産研究を加速させています。23年は1029匹を生産し、今年は1万匹が目標です」
デスク「なぜウナギだったの」
記者「会長兼社長の永田良一氏は『サラリーマンでも昼食で気軽にウナギを食べられるようにしたい』という夢を抱き、約10年にわたって約10億円を投じてきました。永田氏は『諦めない』という志で今後の量産化に向けて気持ちを新たにしています」