YouTubeはこのたび、YouTube Blog「Testing new ways to offer viewers more context and information on videos」において、公開されているビデオに対してユーザーがメモを追加できるようにする実験的な機能をテスト中だということを明らかにした。
まずは米国のモバイル版でテスト開始
YouTubeによれば、このメモ機能はビデオで紹介されている内容が誤っている場合、情報が古い場合、パロディである場合などに、そのことをユーザーがメモを投稿して他の視聴者に知らせることができるもので、どうやらX(旧Twitter)で採用されているコミュニティノートと同様の機能のようだ。
メモを追加できるユーザーの条件としては、コミュニティガイドラインに準拠している6カ月以上前に作成されたYouTubeチャンネルを持っていることが挙げられており、まずは限定された数のユーザーでテストした上でシステムの改善を図るという。選ばれたユーザーにはメールまたはクリエイターツールの通知で招待が送られる。
メモに対する評価の仕組みも用意される。ユーザーは、公開されたメモに対して「役立つ」、「やや役立つ」、「役に立たない」の評価と、その理由を投稿することができる。メモは、これらの評価によって広く役に立つと判断された場合のみ公開される。なお、メモは匿名で公開されるため、そのメモを書いたユーザーのチャンネル名は公表されないという。
このメモ機能は、今後数週間から数カ月以内に、まずは米国においてモバイルの英語版でパイロット版が利用可能になる。その上で、外部の評価者によってこの機能の有用性の評価が行われるとのこと。
テスト段階では、動画の内容に合っていないメモ、不正確な情報などの間違いが生じることが予想されるものの、YouTubeではユーザーからのフィードバックを受けて時間をかけて改善方法を検討していくという。