UiPathは6月19日、自動化プラットフォーム「UiPath Business Automation Platform」のAI関連機能の日本語対応や大規模言語モデル(LLM)を発表した。

Autopilot for Developers とAutopilot for Testers

UiPath Autopilotは、自動化の開発者やユーザーの生産性を高める、プラットフォーム全体にわたる生成AIを活用した機能群。「Autopilot for Developers」および「Autopilot for Testers」では、日本語への対応を開始しており、日本でまもなく一般提供される。

Autopilot for Developersは、開発者が自然言語を使用して自動化、コード、式を作成できるよう支援する。

Autopilot for Testersは、手作業によるテストの負担を軽減し、企業のテストチームがより多くのアプリケーションを迅速にテストできるようにすることで、テストのライフサイクルを計画から分析に至るまで改善する。

LLM「DocPATH」および「CommPATH」

UiPathの新しいLLM「DocPATH」および「CommPATH」は、企業固有のタスク、ドキュメント処理、コミュニケーションに応じて幅広く調整された言語モデルを企業に提供する。

DocPATHおよびCommPATHを使用することで、企業は自社の要件を満たすために幅広いツールを用いてAIモデルをカスタマイズし、あらゆる文書や多種多様なメッセージを読み込めるようになる。

DocPATHとCommPATHは10月末までに日本語版のパブリックプレビューが開始される予定。

Context Grounding

企業が自社のデータをAIモデルで利用するには、安全性と信頼性に優れたロータッチな手段が必要であることから、同社は、UiPath AI Trust Layer内の新機能「Context Grounding」を発表した。

Context Groundingは、検索拡張生成(RAG)を通して、プロンプトにビジネスの背景の基礎的情報を加えることで、生成AIモデルの精度を向上する。