富士通Japanと北海道神恵内村は6月19日、歯や口腔に対する村民の意識と行動変容の促進に向けて、6月27日および28日に開催する小中学生約40人向けの学校歯科検診において、富士通Japanの「Fujitsu 予防歯科クラウドサービス」を活用した予防歯科のアプローチに取り組むことを発表した。
取り組みの背景
神恵内村はこれまで成人を対象に歯科検診の費用を助成してきたが、受診率の低さが課題とされてきた。同村では2024年5月から成人検診や乳幼児健診においてもFujitsu 予防歯科クラウドサービスを活用して、集団歯科検診を通じた予防歯科の啓発を推進しているという。
こうした取り組みに加えて、全世代を対象に唾液検査などの口腔精密検査を含めた歯科検診の費用を助成することで、歯と口腔の健康維持促進を目指すとのことだ。「村まるごと予防歯科」をスローガンにホームケアの継続や定期的な歯科検診の受診を促進することで、糖尿病や認知症などのリスク低減を図り生涯医療費の低減を目指すとしている。
Fujitsu 予防歯科クラウドサービス
Fujitsu 予防歯科クラウドサービスは口腔内の状況をデータ化し、歯科医院と患者が安全にデータを共有可能な予防型歯科クラウドサービス。同サービスを活用して、患者は自分の口腔内の情報をスマートフォンやPCから閲覧できる。また、医療スタッフは診療情報やアドバイスを提供して歯や口腔の健康の大切さを直接伝えられる。
神恵内村は同サービスを活用してむし歯のなりやすさを可視化し、その検診結果を生徒や保護者のスマートフォンで参照できるようにすることで、歯と口腔に対する意識向上やホームケアの継続、かかりつけ歯科医院への通院などの行動を促進する。