ソフトバンクは6月18日、企業や自治体向けの「生成AIパッケージ」に新機能を追加し、ChatUIを刷新したことを発表した。また、JTPとの協業を開始し、JTPのAIソリューションの知見とソフトバンクの提供ノウハウや生成AIにおける社内実践を基に、一部機能を共同開発・拡張する。
「生成AIパッケージ」は、2023年5月に「Azure OpenAI Service スターターパッケージ」として提供を開始し、セキュアなAzure OpenAI Service環境をパッケージ化している。これにより、生成AIの導入がスムーズに行える。
ChatUIでは、OpenAIのChatGPTと同等のユーザーインターフェースを提供し、さまざまなAIモデルを選択できるほか、顧客の業務に合わせたプロンプトテンプレートを作成することも可能。
新モデルでは、高性能な「GPT-4」や画像生成の「DALL‐E 3」など、さまざまな用途に応じた対応モデルを多数用意する。これらのモデルはChatUI上で簡単に1クリックで切り替え可能。今後は「GPT-4o」にも対応する予定だという。
対応モデルは、会話ベース GPT-3.5 Turbo モデル(gpt-35-turbo、gpt-35-turbo‐16K)、GPT-4 モデル(gpt-4、gpt-4‐32K)、GPT-4 Turbo モデル(gpt-4‐turbo-2024-04-09)、画像生成 DALL-E 3。7月提供予定のモデルはGPT-4o モデル(gpt-4‐o)。
また、Microsoft Teamsとの連携により、ブラウザを立ち上げることなくMicrosoft TeamsのUIから生成AIパッケージを利用可能。さらに、インターネット上の最新情報を基にしたオリジナルの回答生成と参照元URLを提示するプラグインを提供するほか、Code Interpreterプラグインによりチャットで指示をすることで資料作成やデータ分析、プログラミングコードを生成・実行することが可能となる。
そのほか、権限管理やユーザー管理、利用状況の可視化等の管理者向け機能を提供する。権限管理では、特定の部門のみが利用できるプラグインの作成など、部署や役職によって利用できるモデルやプラグインを、Microsoft Entra IDのグループ権限ごとに設定可能。今後は、API連携や顧客の独自プラグイン、Agentプラグイン、Microsoft Copilot 連携、Buddycom連携などの機能追加が予定されているという。