大手ウェハメーカーの独Siltronic(シルトロニック)は6月12日、シンガポールに建設を進めていた同国2番目の300mmウェハ製造ファブの開設式典を開催した。
投資額は約22億ドル(約3476億円、1ドル158円換算)で、同社ではシンガポールは同社にとっての最大のウェハ生産拠点と説明している。これまで、1999年に200mmウェハ製造ファブを稼働されてきたほか、2006年からはSamsung Electronicsとの合弁として1番目の300mmウェハ製造ファブの稼働を開始している。
シンガポールはGlobalFoundries(GF)の半導体製造ファブ群(旧Chartered Semiconductor Manufacturingのほか、新規投資も実施)をはじめとして、複数の半導体ファブが設置されており、6月初旬にも台Vanguard International Semiconductor(VIS)とNXP Semiconductorsが300mmウェハファブを建設する合弁会社「VisionPower Semiconductor Manufacturing Company(VSMC)」を共同で設立する計画を発表するなど、今後も世界の半導体製造の一翼を担う地域であり続けるものと見られている。