ソフトウェア開発のコンサルティングサービスを展開するエクスモーションは6月13日、生成AIで要件定義書を添削し、作成をサポートする「CoBrain」を開発しβ版のテストを実施することを発表。近夏正式リリースを目指す。

上流工程の開発に強みを持つエクスモーションの要件定義書添削AI

「CoBrain」は、組み込み分野ソフトウェア開発の上流工程の開発を得意とする同社の汎用的なノウハウを学習させたAIにソフトウェアの要件定義書をレビューさせ、問題点を指摘させることで効率的に完成度の高い要件定義書作成をサポートするサービス。

  • 「CoBrain」(同社資料より)

ソフトウェアの要件定義書作成にあたっては、関係者との間の意見聴収と調整に多くの時間が取られ、複数人のレビューと意見調整、再レビューを繰り返し完成度を高めていくが、その際文章そのものや構造といった要件定義と関係ないプロセスに時間を取られることが多い。ソリューションを活用することでAIの添削により、初期レビュー段階で完成度の高い要件定義書を提出可能になり、作成時間の削減と要求・仕様に集中して議論することによる高品質化などの効果が期待できる。

  • 「CoBrain」サービス概要(同社資料より)

製品テストは、β版のテスト参加契約を締結したSUBARU他1社と実施。意見や要望などのフィードバックをもとに更なるサービスの品質向上を行い今夏の正式リリースを目指す。同社では、今後ユーザー企業の製品知識や背景情報などをAIに追加で学習させる「カスタマイズ型」のサービスの提供も検討、引き続き開発を進めていくという。