Microsoftは6月11日(米国時間)、「Keeping our Outlook Personal Email Users Safe: Reinforcing Our Commitment to Security - Microsoft Community Hub」において、個人向けOutlookのセキュリティを強化することを発表した。これらのセキュリティへの取り組みはMicrosoftの「Secure Future Initiative(SFI)」に基づくものとされている(参考:「Secure Future Initiative | Microsoft」)。
Outlookの主要なセキュリティ強化対策
セキュリティ強化を目的としたOutlookの主な変更は次のとおり。
2024年9月16日よりOutlook個人メールアカウントのベーシック認証を廃止
2024年9月16日以降、Outlook個人メールアカウントの基本認証が廃止される。基本認証はユーザー名とパスワードのみでアカウントにサインインする方式だが、この認証方式では盗まれた資格情報が再利用されるなどのセキュリティリスクが高いと判断されている。すべてのユーザーは指定された日付以降、最新の認証方式をサポートするメールアプリやカレンダーアプリ、またはOutlook.comサイトを使用する必要がある。
2024年末までにメールおよびカレンダーアプリのサポートを終了
Windowsのメールとカレンダーアプリは2024年末でサポート終了することが発表されている。昨年にリリースされた新しいOutlook for Windowsアプリケーションを使用することが推奨されており、このアプリに移行することでユーザーはモダン認証を利用し、セキュリティを強化可能としている。
2024年8月19日付でOutlook Webアプリケーションのライト版を廃止
Outlook Webアプリケーションのライトバージョンは2024年8月19日に廃止される。対象の日付以降でOutlook.comを利用するにはサポートされているブラウザの最新バージョンを実行する必要がある。
これらの施策はユーザーのデータをより安全に保ち、最善のサービスを提供するための措置とされている。Microsoftは引き続きユーザーに優れたサービスを提供し、安全なメールエクスペリエンスを確保するための取り組みを進めていくと伝えている。