日立製作所と日立ビルシステムは6月12日、日本一の高さとなる地上約390mの「Torch Tower」向けに昇降機(エレベーター・エスカレーター)173台を受注したと発表した。国内で今回の受注は日立グループとして日本国内における過去最大の昇降機の受注となる。62階から屋上の展望施設に通じるエスカレーター2台は、屋外型として日本一の高さに位置するエスカレーターになる予定だという。
Torch Towerは、日本一の高さとなる地上約390mの大規模複合ビルで、基準階約2000坪の超高層オフィス、大規模商業機能に加えて、展望施設、住宅、ウルトララグジュアリーホテル、2000席級のホール機能が備えられる予定。
両社はTorch Tower向けに、定格速度分速300m、積載質量2300キログラム×2(定員35人×2)のダブルデッキエレベーターや定格速度分速480mの高速エレベーターをはじめとするエレベーター117台、エスカレーター56台の計173台の昇降機を納入する予定。
また、エレベーターの効率的な配車を実現するシステムや、AI(人工知能)の活用によって複数台のエレベーターを効率よく配車する運行管理システム、ロボットのエレベーター利用を実現する機能も提供するとのことだ。