北海道上川町とNTTドコモは6月11日、地域創生の取り組みの開始に向け「未来共創パートナーシップ」を締結したことを発表した。この協定では、誰もが取りこぼされることのない官民共創パブリックの実現のために、上川町が保有する地域アセットとNTTドコモの通信技術やデジタル技術などを掛け合わせ社会課題の解決を目指す。

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協定の第一弾プロジェクト

プロジェクトの第一弾として、「上川超ギルド(かみかわハイパーギルド)」を開始予定。詳細が決まり次第、上川町のホームページに情報が掲載される。上川超ギルドは上川町を元気にしたい人や上川町が好きな人が居住地を超えてギルドを組織する。

ギルドは「人の和」をコンセプトとし、上川町の未来にワクワクしたいという思いを持った参加者によって、上川町が保有している魅力的な地域資源の活用アイデアについて自由かつ公平に議論される。ギルド内でやりたいこと決定し実行することで、地域創生に取り組む。上川町の関係人口を1億人にすることを目指すという。

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    上川超ギルド

協定の背景

上川町は「日本一オープンイノベーションな町」を掲げ、地域創生事業に取り組む。観光と暮らしを掛け合わせた「北の山岳リゾート」コンセプトに基づき、地元住民や観光客と自然が密接に関わる街づくりを進める。

NTTドコモもさまざまな社会課題の解決や地域創生に取り組んでおり、上川町に拠点を置く上川大雪酒造と「上川大雪 創生乃蔵 会員証」の取り組みを実施している。今回、両者は居住地に関わらずさまざまなステークホルダーが同じ目線で対話を重ね協力するプロジェクトにより、地域の可能性や価値を更新する社会の構築を目指して協定の締結に至ったとのことだ。

両者は取り組みに賛同した人とコミュニケーションツール「Discord」上に、上川町を知ったり体験したり、街づくりの実践的なアイデアを検討する会議などを行う場を設け、まちの未来にワクワクできる取り組みを進める。