NECプラットフォームズは6月10日、タツノが販売中の急速充電システムと連携し、スマートフォンのアプリでEV(電気自動車)充電の注文から決済までを可能とするシステムを開発したことを発表した。
両社は同機能についてサービスステーション(SS:給油取扱所の総称)で実証実験を進め、SS事業者向けにサービス化して2024年内に提供を開始する予定。
開発の背景
政府が掲げる2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、社会的にEV需要が急速に高まり、EVの普及に向けた急速充電機の設置拡大が予想されている。
NECプラットフォームズはスマートフォンのアプリで給油の注文と決済ができるサービス「スマホで給油オーダー」を2020年より提供、今回、EV充電へも同様のサービスを提供するため同システムを開発した。
システムの概要
同システムは、急速充電システムと「スマホで給油オーダー」を連携させることで、ガソリンの給油と同様にスマートフォンのアプリからEV充電の注文と決済を可能にしたもの。
これにより、SSにおける給油・給電・洗車・油外製品販売等のサービス提供を対面での接客を伴わない非接触で実現できるという。
SS事業者は、同システムの活用により、事前の注文・決済により会計や接客に関わる業務を軽減できるほか、個々の来店客の要望に合わせた接客や提供サービスの有無による値引きの設定が可能になり、店舗における業務効率化ときめ細かな対応によるサービス品質の向上につなげられる。