米国半導体工業会(SIA)によると、2024年4月の半導体売上高(3か月移動平均)、前年同月比15.8%増、前月比1.1%増の464億ドルとなり、2024年に入って初めて前月比でのプラス成長を記録したという。
SIAプレジデント兼CEOのジョン・ニューファー氏は、「2024年4月の半導体市場は、今年に入って初めて前月比でプラス成長を記録した。これは、年半ばに近づくにつれて半導体市場が好調に推移することを示した動きである。最新の市場予測では、2024年の米州市場は前年比25%以上の成長が期待できる勢いとなっている」としており、市場のけん引役となる可能性があることを指摘している。
国・地域別にみると、前年同月比では米州が同32.4%増、中国が同23.4%増、アジア大平洋/その他が同11.1%増、欧州が同7.0%減、日本が同7.8%減となっている。また、前月比では、米州が同4.2%増、日本が同2.4%増、中国が同0.2%増、アジア大平洋/その他が同0.5%減、欧州が同0.8%減となっている。
なお、SIAではWSTSの2024年春季予測を承認したことも明らかにしている。同予測では、2024年通期の半導体市場規模を前年比16.0%増の約6112億ドルと年間最高額を更新することが期待されているほか、2025年も同12.5%増の約6874億と、最高額を更新する予測が示されている。