米Metaは6月6日(現地時間)、18歳未満の時に撮影された性的な画像や動画の拡散を防ぐためのプラットフォーム「Take It Down(テイクイットダウン)」が日本語に対応を開始したことを発表した。また、米国の民間非営利団体「NCMEC(全米行方不明・被搾取児童センター:National Center for Missing & Exploited Children)」と共に日本語対応を記念したイベントを開催した。

  • 「Take It Down」画面イメージ

    「Take It Down」画面イメージ

Take It Downとは

今回日本語で利用可能となったTake It Downは、未成年者を含む若い世代の人々が、自身の性的な画像や動画のコントロールを取り戻す手助けをするプラットフォーム。18歳未満のときに撮影されたヌード、部分的なヌード、または性的に露骨な画像や動画を削除し、オンラインでのシェアを防止する無料サービス。

専用ページから手順に沿って申請すると、加盟するオンラインプラットフォーム上で該当する画像や動画が検出される。このサービスの利用中は匿名性が確保され、画像や動画はデバイスに残りアップロードされない。

自分のデバイスから拡散を防ぎたい画像や動画を選択すると、ハッシュ値と呼ばれる固有の数値コードが割り当てられる。NCMECにハッシュ値を提出すると、Metaをはじめとする加盟企業は画像のコピーを検出しプラットフォーム上から取り下げ、さらにその後また同じコンテンツが投稿されることも防止する。

Take It Downの利用対象者

Take It Downの利用対象となるのは、自身が18歳未満のときに撮影されたヌードや性的な画像または動画がオンラインでシェアされた、もしくは今後シェアされるかもしれないと思われる人。

自分が誰かに送った写真であっても、現在その人から脅されていたり、その写真がどこかに投稿されていたりするケースも考えられるため、画像がシェアされたかどうかが定かではなくてもサービスを利用可能。

その他、Take It Downプラットフォームを利用したい若い人の両親および信頼できる大人、自分が18歳未満のときに撮影された画像や動画について不安に感じている大人も対象となる。

なお、18歳以上になってから撮られた性的な画像を削除したい場合は、stopncii.orgにサポートを依頼できるとのことだ。

  • イベントの様子

    イベントの様子