パーソルホールディングスは6月5日、生成AI活用に関する社員のアップスキリングにより、業務時間の削減が43.5%増加したと発表した。また、社内コミュニティが学習のモチベーション向上につながる傾向も明らかになった。
このレポートは、2024年2月に会社支援のもと生成AI資格試験を受験したパーソルグループ社員196名を対象に、生成AI(パーソル社内専用GPT)活用に関するアップスキリングが、社員の業務効率化と学習の習慣化に対してどのような影響を与えたかを把握するために実施されたアップスキリング(生成AI資格試験)アンケートに基づく。
その結果、業務効率化への影響として、パーソル社内専用GPT活用による業務時間の削減は、アップスキリング前が平均2.3時間であったことに対し、アップスキリング後は平均3.3時間とアップスキリング前後で43.5%増加したという。さらに、アップスキリング後にアイデア生成、文章作成などパーソル社内専用GPTの主な利用用途において、「その他」を除くすべての項目で利用が増加し、特に“分析・分類”用途での利用は15%伸びたとのことだ。
また、学習習慣への影響として、生成AI資格試験(生成AIパスポート)の学習をきっかけに学習習慣の無かった社員が半減。月1〜19時間の学習をする社員が増え、生成AIに限らないさまざまな学びの習慣を継続しているという。そして受験者の93%が社内の生成AIコミュニティ内での、生成AI資格試験の学習に関するコミュニケーション(情報交換や相互コミュニケーション)が、学習のモチベーション向上に繋がったと回答したということだ。