日本ヒューレット・パッカード(HPE)は6月3日、多要素認証によるシングルサインオン製品「HPE IceWall MFA」のクラウドサービス事業者向け新ライセンス体系「HPE IceWall MFA Business Launch Package」を発表した。これにより、利便性とセキュリティを両立する認証機能を備えたクラウドサービスのスモールスタートを支援するという。

HPE IceWall MFAは、Webアプリケーションやクラウドサービスを改修せずに、多要素認証(MFA)によるシングルサイオンを実現するソフトウェア製品。SaaS(Software as a Service)などのクラウドサービスの普及が進み、提供されるアプリケーションも多様化する中、クラウドサービス事業者は新しいアプリケーションサービスの迅速な立ち上げに取り組んでいるとのこと。

  • 「HPE IceWall MFA」の概要

    「HPE IceWall MFA」の概要

HPE IceWall MFA Business Launch Packageは、初期投資と開発工数を抑えて迅速に認証基盤を導入することを可能にし、サービスの成長に応じてアップグレードが可能としている。

ユーザーライセンスをベースとしたタームライセンス型のHPE IceWall MFA Business Launch Packageは、ユーザー数で価格が決まる体系で、ユーザー数が増えた場合は従来の永続ライセンス体系に移行できる割安なアップグレードパスがある。

パッケージには、IceWall MFA(多要素認証によるSSO)に加え、IceWall Federation(他システムとの認証連携)、IceWall Identity Manager(ユーザー情報管理)、IceWall Management Suite(管理ツール)、IceWall SSO Password Reset Option(ユーザーによるパスワードリセット)の各IceWallソフトウェアが含まれ、認証基盤の構築、運用に必要となるオプション機能も追加費用なしで利用することができる。

ライセンス価格は、1年間100ユーザーの利用が保守費用込みで12万(税抜、ライセンスの適用は2万ユーザーまで)となる。