元米大統領のドナルド・トランプ氏がTikTokのアカウントを開設した。TikTokは同氏が任期中、対中国政策で禁止を試みたサービスだが、大統領選に向けたキャンペーンで活用する狙い。

若年層へのアピールが狙いか

トランプ氏のTikTokユーザー名は「@realDonaldTrump」。現地時間6月1日付の最初の投稿は、ニュージャージー州で開催された総合格闘技「Ultimate Fighting Championship」に参加した場面となった。

トランプ氏とTikTokといえば、同氏が大統領を勤めていた2020年、WeChatなどとともにTikTokとの取引を禁止する大統領令を出すなど、排除の動きを進めていた。

その後、大統領となったジョー・バイデン氏はこれを撤回、しかし4月にTikTok禁止法が成立している。ここでトランプ氏は、TikTok禁止に反対する姿勢を見せていた。

トランプ氏のTikTok参加は、TikTokを使う若者層へのアピールと見られている。なお、再選狙うバイデン氏も、TikTokのアカウントを開設している。

PoliticoによるとTikTokは米国で1億7000万人の利用者を持つという。トランプ氏のアカウントは、執筆時の開始2日で300万人のフォロワーがついている。