Ars Technicaは5月30日(米国時間)、「Google is killing off the messaging service inside Google Maps|Ars Technica」において、Google マップで提供されているメッセージングサービスが廃止されると報じた。このメッセージングサービスは2018年から提供されているが、2024年7月に終了することがGoogleから発表されている。

  • Google is killing off the messaging service inside Google Maps|Ars Technica

    Google is killing off the messaging service inside Google Maps|Ars Technica

メッセージングサービスの概要

このメッセージングサービスは、「Googleビジネスメッセージ」または「Googleビジネスプロフィールのチャット機能」として知られている。ユーザーがGoogleマップまたはGoogle検索で企業を検索すると「通話」「チャット」「ルート」「Webサイト」などのボタンが表示され、その中の「チャット」ボタンをクリックするとアプリ内でメッセージングインターフェイスが起動する仕組みになっている。

Googleマップのメッセージング機能は、もともと2017年に開始されていた。当初はSMSやGoogle Alloを通じてメッセージを送信する仕組みだったがGoogle Alloの終了に伴い、2018年にGoogleマップ内に独自のメッセージングインタフェースを組み込む現在の形となった。企業が顧客とチャットを通じてコミュニケーションを取ることを可能にするサービスとされ、ユーザーの利用が期待されていた。

廃止のスケジュールと影響

Googleは2024年7月15日以降に新しいチャットの開始が無効となり、7月31日にはサービスが完全に廃止することを発表している。これにより、GoogleマップやGoogle検索におけるチャットボタンは消滅することになる。

ビジネスメッセージング市場には、Appleの「Messages for Business」やMetaの「WhatsApp Business Messaging」および「Facebook Messenger」などの大手企業が参入している。こうした市場においてGoogleのメッセージングサービスの終了は、他社サービスに対して少なくない影響を与える可能性がある。