システム開発受託のデータセクションは6月3日、シャープ、KDDI、米サーバー大手スーパー・マイクロ・コンピューターの3社とAI(人工知能)のデータセンター構築に向けて協議を開始すると発表した。シャープの堺工場跡地に、米エヌビディアの最先端のAI計算基盤などを搭載したAIデータセンターを構築し、早期に稼働を開始することを目指す。
世界中でAIをめぐる技術が加速度的に進化している。日本国内においても、急増するAI処理に対応できるAIデータセンターの構築が求められている。一方で、大規模なAI計算基盤を持つAIデータセンターを構築するには、最先端の演算装置の調達、設備の発熱を抑える高効率な冷却システムの整備、大規模な電力・場所の確保といった点が課題だ。
4社で構築を目指す同データセンターは、NVIDIAの最先端のGPU(画像処理半導体)を活用したAIサーバーを構築する。また、シャープの堺工場跡地に構築することで、大規模な電力と場所が調達できる。KDDIはネットワークの構築・運用面で支援する。同データセンターの規模はアジア最大級になるとしている。