富士通とTMIPは5月31日、丸の内エリアで開催するスポーツ・文化団体イベントにおいて、富士通が開発した、音を体で感じるユーザーインタフェース「Ontenna(オンテナ)」を活用してろう・難聴者と聴者が共に楽しむ価値創造を推進する取り組みを開始したことを発表した。
「Ontenna」について
富士通が開発したOntennaは、約60から90デシベルの音を256段階の振動と光に変換し伝達することで音の特徴を感じられるというユーザーインタフェース。髪の毛や耳たぶ、えり元やそで口などに身に付けて使用する。ろう・難聴者と協働で開発したという。
Ontennaを活用した取り組みによって、映画やスポーツ観戦、音楽ライブ、狂言などさまざまなイベントにおいて、ろう・難聴者だけでなく、聴者の方々に対しても臨場感や一体感を与えるような価値のある体験の創出に貢献する。
「Ontenna」を活用した丸の内エリアのイベント
富士通とTMIP(Tokyo Marunouchi Innovation Platform)の機能を有する三菱地所の連携により、多様な人材が集積する丸の内エリアで開催されるイベントにおいて、臨場感や一体感によるイベントの体験価値の高まりが期待できる。言語に依存しないOntennaを使うことで、障害の有無や国籍を問わず新しい楽しみ方を提供できるようになり、共生社会の実現に向けた啓発モデルの創出を目指す。