サイボウズは5月30日、「kintone(キントーン)」、クラウド・サービス版「サイボウズ Office」、「Garoon(ガルーン)」、「メールワイズ」の各サービスの価格体系および、kintoneおよびメールワイズの最小契約ユーザー数を、11月1日に改定すると発表した。併せて、契約数1000ユーザー以上の全社・大規模導入のユーザー企業を対象に、kintoneの新規コースとして「ワイドコース」を7月8日に開始する。

  • クラウド・サービスの価格体系改定

価格改定は10月1日以降手続分から適用し、例えば、kintoneライトコースは現在の1ユーザーあたり月額858円が1100円、サイボウズOfficeスタンダードコースは同550円が660円、Garoon(~300ユーザー)では同929.5円が990円、メールワイズ スタンダードコースは同550円が660円となる。

  • 最小契約ユーザー数の改定

最小契約ユーザー数も10月1日以降手続分からの適用となり、kintoneでは現在の5ユーザーが10ユーザーに、メールワイズでは同2ユーザーが5ユーザーとなる。同社は価格および最小契約ユーザー数改定の理由を、運用や開発を始めとする運営全体への投資を拡大し、より良いサービスを提供していくためとしている。

  • kintoneワイドコースの内容

新設するkintoneワイドコースは、アプリ数の上限を3000個、スペース数の上限を1000個、1日あたりのAPIリクエスト数の上限を10万にそれぞれ引き上げる。これらの設定値は、ユーザー数や利用方法に応じて個別相談での増加も可能だ。

さらに、ワイドコース専用の拡張機能の第1弾として、大人数での利用時に情報共有や伝達に必要なポータル機能の強化、誰がいつ処理を行ったのかを把握できる承認履歴機能、プロセスのフローチャート化による進捗状況の視覚的な把握が可能になるなどのプロセス管理の強化、作成したアプリを分析・管理できるアプリ分析機能などを提供する。

同社は同コースについて、大規模組織における幅広い業務課題に対し、ユーザー企業の現場主導の業務改善がより一層スピーディーに進むことを目指したコース内容だとしている。