独立系技術商社である高千穂交易は5月28日、業務時間内に所属部門以外の業務を経験できることでスキルアップやキャリア選択を広げられる「社内ダブルワーク制度」の導入を発表した。
業務時間内に所属部門以外の業務を経験できる同制度は、同社が4月から開始。分野の異なるそれぞれのスキルを学べると同時に人材交流を活性化させることで組織間イノベーションを促進する狙いがある。4月から導入されている同制度は、本人の意思に基づく「手挙げ制」で応募し、6カ月間実施される。所属部門とダブルワーク先の時間配分は協議で決められ、人事評価では所属部門外の業務を加点要素となる。
具体的には、マーケティング業務を通して事業への理解を深めて経営企画業務に活かすスタッフ部門のケースや入退室管理システムや監視カメラなどの物理セキュリティの設計・施工に加え、ネットワーク技術を習得することで、ソリューション全体を理解するエンジニアなどを例に挙げている。部門が異なれば知識やスキルはもちろんのこと、組織により文化が異なるケースもある。クラウドからセキュリティ、半導体や機構部品と広い専門事業を展開する同社では、その幅も広がる。